- 2024年8月10日
献血に関する雑感
渋谷神泉こころのクリニックです。
先日、ハチ公前献血ルームに行ってきました!
「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること」 (河合雅司著、講談社現代新書、2017年)でも「2027年 輸血用血液が不足する」という章が設けられているように、血液製剤の供給が年々困難になってきています。献血者の延べ人数自体は、年間500万人前後で推移しており、大きな変化はありませんが、献血者の高齢化が進んできています。
少子化に伴う若年層人口の減少に加え、若年層の献血率自体も漸減しているようです。献血バスによる学内献血の減少も一因のようであり、1990年代に6割程度あった実施率も、学校方針の変更などで2割前後まで減っています。献血に触れる機会が十分ではなかった世代は、成長しても積極的に献血へ行きにくいと考えられるためです。
また、献血にはどうしても時間がかかります。最近では、「タイパ」という言葉に象徴されるように、時間が断片化し、時間対効果を求める風潮が強まってきていますので、この点も献血の敷居を高めているのかもしれません。
かくいう私も、先日は献血ルームが行列で、献血を終えるまで2時間程度かかると言われたため、引き返してしまいました。次回は、フラッと行くのではなく、きちんとまとまった時間を確保してから伺うつもりです。
それでは、また!