- 2024年4月30日
- 2024年11月18日
高校生の受診について
渋谷神泉こころのクリニックです。
最近、高校生の受診が数件ありました。
当院の場合、高校生の方であっても、お一人での受診に対応しております。お支払いの関係から、受診に際しては、保険証と医療証を御提示ください。
受診にあたって、「親に内緒にできるかどうか」、「支払いはどれくらいになるか」の2点を心配される方が多いため、簡単に説明させていただきます。
第一に、親に内緒にできるかどうかについてです。
このあたりの対応はクリニックによってまちまちで、「親の承諾を得なければ診察しない」と予約や受診を断るところもあるそうです。
当院では、まずは御本人の相談に応じることを優先するとともに、人格権の尊重や個人情報の保護などの観点から、無断で御家族に報告することもいたしません(ただし、処方を行う場合や状況が切迫している場合などは、御本人に告知した上で、御家族と情報を共有させていただく方針です。)。
しかし、完全に親に知られずに受診できるかというと、厳密には不可能だと思います。
これは、被保険者(親)に送られる「医療費通知」という書類に、被扶養者(子)が受診した医療機関や受診の日時なども記載されるためです。
それですので、結論としては「受診者本人の立場や利益を尊重し、当院から御家族に無断で連絡することは原則としてないが、受診の事実自体は医療費通知などの書類で親に伝わり得る。」ということになります。
第二に、受診にかかる費用についてです。
わが国での医療費の自己負担割合は、小学生以降は原則3割になっています。
ここに各自治体の支援が加わり、東京都内にお住まいの場合、18歳になる年の年度末(要するに高校卒業日)までは、自己負担額がなんと0~200円になっております。この支援を利用される場合は、マイナンバーカードまたは保険証の他に、医療証も御提示ください。
なお、多摩地区の各自治体における医療証での自己負担額は以下のとおりです(0円または200円に分類されます。)。
以上から、当院での初診の場合、自己負担額は3割負担で4,000円弱に収なるとは思いますが、医療証を御提示いただいた場合、「初診にかかる費用は0円または200円」ということになります。
かなり大雑把なまとめ方ですが、参考になれば幸いです。
なお、東京都外の他府県にお住いの方は、一度、3割をお支払いいただいた後に、その領収証を自治体の担当部署に御提示いただき、返金手続きを受ける必要がありますので御留意ください。
当院としては、特に若い方に対しては、精神的なことだけではなく、「医療の問題かどうか。」、「何科にかかればいいか。」など、どのような問題でもまずはお気軽に御相談いただきたいと思っております。
それでは、また!