• 2024年8月29日
  • 2024年9月5日

筋トレ人口の増加について

 渋谷神泉こころのクリニックです。

 高齢化が進み、介護費用をはじめとする社会保障費も増加している現在、なるべく健康や自立度を維持した方が良いのは言うまでもありません。そのためには、運動習慣の確立が重要です。

 さて、笹川スポーツ財団という団体がありますが、こちらでは、1992 年から隔年で「スポーツライフに関する調査(スポーツライフ・データ)」を実施されております。2022年で30周年を迎えたことになりますが、同団体が2022年6月10日から7月10日までの期間の「スポーツライフ」に関する調査結果をまとめています。

 特に興味深いのは、「2022年の20歳以上の筋トレ人口」 で、2022年の20歳以上のうち、筋力トレーニングを実施している方は男性 941万人、女性 688万人との結果でした。

 2020年と比較すると減少傾向にありますが、これはコロナ禍の影響であると思います。2010年頃からのパーソナルジムやパーソナルトレーナーの増加、2020年頃からのオンライン指導の普及などの影響を考えると、今後も筋力トレーニング人口は増えていくことでしょう。

 個人的に注目したいのが、日本パワーリフティング協会への選手・審判・団体登録数で示されているように、パワーリフティングの競技人口の増加です。パワーリフティングは、筋力トレーニングをそのまま競技化したようなもので、体重だけではなく、年齢でもクラス分けされているところが特徴です。

 筋力トレーニングを無理なく続けるためには、いたずらに種目を増やさないことが大切です。どのような種目が適切なのかは、それぞれの目的によって異なりますが、パワーリフティングの構成種目は全身の筋力を効率よく高めるという点でオススメです。

 なお、オリンピックにおけるウェイトリフティングはスナッチとクリーン&ジャークの合計重量を競うというパワーリフティングとは異なる競技であり、パラリンピックにおけるパワーリフティングはベンチプレスとほぼ同義です。

 参考になれば幸いです。

 それでは、また!

渋谷神泉こころのクリニック
精神科・心療内科
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