秀文堂書籍売場の閉店について

　渋谷神泉こころのクリニックです。

　当院は、開業にあたって医薬品などの卸会社であるメディセオ様にお世話になりました。

　そのメディセオ様の新宿・中杉支店に伺うため、先日、方南町駅近辺を歩いていたところ、秀文堂様の書籍売場が4月30日で閉業されることを知りました。

　秀文堂様は、方南銀座商店街にある昭和34年創業の「街の本屋」で、その品揃えはまさに「街の需要」に応えるものでした。

　文具売場は継続されるとのことですが、とても残念です。

　ネット通販全盛の昨今、リアル書店の存続には難しいところが多いのかもしれません。

　たしかに、特定の書籍だけを可能な限り迅速または安価に入手する目的からは、ネット書店に分があると思います。

　とはいえ、特定の書籍だけではなく、それに関連した周辺の書籍や、さらには関連しない書籍にも目を向けられるという点は、リアル書店に分があると言えるでしょう。

　当院も（オンライン診療中心の診療所と比べると）リアル書店のようなものですので、こうした身体性、偶然性、界隈性などの特長を意識的に取り込まなければ、存続できない気がします。

　書店が地域の文化水準の維持向上を担っているように、当院も地域の健康に貢献できるようにさまざまな工夫を取り入れたいと考えていますが、道のりは険しいですね。

　それでは、また！