• 2024年4月8日
  • 2024年4月27日

女性の更年期障害について

 渋谷神泉こころのクリニックです。

 今回は、女性の更年期障害についてです。

 一般的に女性は50歳前後で閉経するといわれています。この閉経前後の10年間(おおむね45~55歳頃)の時期を更年期といいます。

 この時期は、卵巣の機能低下に伴い、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少します。

 女性ホルモンには、血管を広げる作用、抗酸化作用、コレステロールの代謝を改善する作用などがあります。つまり、女性ホルモンには血管や心臓の保護作用があるということですから、更年期までは同様のライフスタイルでも(多少の暴飲暴食をしたとしても)、女性は男性よりも生活習慣病になりにくい傾向があります。しかし、更年期を過ぎると、女性ホルモンの保護作用がなくなりますので、生活習慣病などを急激に発症しやすくなります。このため、更年期は、生活習慣の見直しに向けても注意が必要な時期といえます。

 生活習慣病の他にも、めまい、手足や腰の冷え、関節の痛み、疲れやすさ、肩こりなどが気になったり、顔のほてり、多汗、動悸などの血管運動性症状(hot flush)を生じることがあります。また、不安、気分の落込み、苛立ちなどのさまざまな精神的な不調を伴うことがあります。

 更年期障害に伴う精神的な不調に対して、一般的にはSSRIという種類の抗うつ薬を用いられることが多いです。また、強い血管運動症状を伴う場合は、SNRIという種類の抗うつ薬を用いることもあります。

 こうしたお悩みがありましたら、一度お気軽に御相談ください。

 それでは、また!

渋谷神泉こころのクリニック
精神科・心療内科
03-6427-0555 ホームページ