• 2024年4月9日
  • 2024年4月27日

男性の更年期障害について

 渋谷神泉こころのクリニックです。

 女性の更年期障害に続いて、男性の更年期障害について簡単に説明します。

 男性の場合も、中年以降で男性ホルモンの分泌量は低下します。ただし、女性の場合と異なり、その低下速度は緩やかです。とはいえ、実際に体内で作用する「活性型男性ホルモン」は、より急激に減少しますので、この低下や変化により、男性にも更年期障害が生じることがあります。

 男性ホルモンの減少により、身体、精神、性機能の症状が現れます。

 男性ホルモンの低下は、骨格筋量、骨密度、代謝の低下などにもつながり、生活習慣病のリスクも高めます。

 こうした症状がみられ、血液検査でも男性ホルモンの値が低い場合、多くは内分泌内科や泌尿器科で男性更年期障害(加齢性腺機能低下症)と診断されます。

 治療法としては、運動や食事などの生活習慣の改善、漢方薬やED治療薬、抗うつ薬などがあります。著しく男性ホルモンの値が低く、症状が強い場合には、男性ホルモンの補充療法を行います(保険治療としてはテストステロンを2~4週間おきに筋肉注射で投与します。)。

 精神科では、積極的に初期治療にあたる機会はほとんどありませんが、精神症状が強い場合に、他科から御紹介をいただくことがあります。当院では、生活習慣の改善に関する助言や、抗うつ薬や睡眠薬の調整などでお力になれると思います。

 気になる方はお気軽に御相談ください。

 それでは、また!

渋谷神泉こころのクリニック
精神科・心療内科
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