- 2024年10月18日
キンモクセイの頃
渋谷神泉こころのクリニックです。
10月中旬になり、かなり秋らしさが増してきました。ここ数日で満開になったキンモクセイの花には、一般的には甘いとされる独特の芳香があります。これは、昔からあるでんぷん糊にも香料として添加されている成分ですので、年代によっては「フエキ糊」や「洗濯のり」などを連想される方も多いかと思います。
私がキンモクセイを知ったのは中学生の頃、「THE YELLOW MONKEY」の「HOTEL宇宙船」という歌詞からです。「キンモクセイの香る寂しさが好きだよ ずっとこれが嗅げればいいないいな」という部分ですが、何とも言えない哀愁が漂っていますね。
ところで、キンモクセイは漢字で「金木犀」と書きますが、これは樹皮が犀の皮膚に似ているからだそうです。個人的には、犀よりもオーストリッチ(ダチョウの革)の方が似ている気がしますね。とにかく、この樹皮の特徴を覚えておけば、特徴的な橙色の花が咲かない時期でも、キンモクセイの同定は難しくありません。
キンモクセイの香る時期はわずかで、桜の見頃よりも短いかもしれません。お楽しみいただきたい方は、この時期に街中を散策されることをお勧めします。
それでは、また!