- 2024年5月7日
「ケアラー」の方からの御相談について
渋谷神泉こころのクリニックです。
最近、特に朝日新聞で「ケアラー」の記事を目にすることが増えてきました。
5月4日(土)には「ビジネスケアラー」、5日(日)には「ヤングケアラー」の記事があり、後者については、「相談窓口などを整備している自治体が1割に満たないことが、こども家庭庁の調査でわかった。」とありました。
こうした御家庭の問題についても、当院のような精神科、心療内科、メンタルクリニックを、相談窓口として御活用いただければと思います。
精神科で扱う問題には、脳の機能異常(いわゆる内因性精神疾患)、身体的な疾患や外傷などに伴う精神症状(いわゆる外因性精神疾患)、心理社会的な負荷と本人の対応能力の差によって生じる反応(ストレス反応など)と、さまざまな次元のものがあります。
反応的な問題に関しては、本人の発達基盤の特性による場合、心理社会的な負荷による場合、それらが混在、重畳している場合など、主因がさまざまで、当事者だけでは問題の選分けが難しいことも多々あります。
そのため、身近に利用可能な相談窓口がない場合は、前述のとおり、当院のような精神科、心療内科、メンタルクリニックでも御相談いただければと思います。
直近では、依存症と思われる方の御家族、介護問題を抱えた御家族、御両親の不仲に悩む未成年の方などからの御相談がありました。
特に23区内にお住いの中学生や高校生の方は、自己負担額もありませんし、お気軽に御相談いただければと思います(友達や担任教官には、なかなか相談しにくいという方が多いようです。)。
それでは、また!