- 2024年6月25日
- 2024年6月28日
高校生でも精神科・心療内科を受診できる?—— 親に知られず相談したい場合について――
渋谷神泉こころのクリニックです。
少し率直なテーマですが、当院のホームページへのアクセスを見ていると、
「精神科 高校生 親に内緒」
「精神科 高校生 親にばれたくない」
「精神科 高校生 親に言えない」
といったキーワードで検索される方が、一定数いらっしゃるようです。
実際、高校生の受診件数は、私が精神科病院や大学病院に勤務していた頃と比べると、現在のクリニックの方がかなり多くなっています。精神科病院や総合病院の精神科をいきなり受診することに、心理的なハードルを感じる方も多いのかもしれません。また、大きな病院では予約が取りにくかったり、保護者同伴でなければ診察が難しかったりする場合もあります。
そこで今回は、高校生の方からよくいただく次の3つの質問について、簡単に説明させていただきます。
1.高校生だけで受診できるのか
→ 可能です。
2.親に内緒で受診できるのか
→ 医療機関から親に連絡することはありませんが、保険診療の場合は医療費通知で知られる可能性があります。
3.受診にはどれくらい費用がかかるのか
→ 東京都内:0~200円程度/医療証がない場合:約3,500~4,000円。
1.高校生だけで受診できるのか
結論から言うと、高校生だけで受診することは可能です。
高校生の立場では、相談相手が親、学校の先生、友人などに限られることが多く、医療などの専門職に相談する機会はなかなか多くありません。そのため、悩みを長期間一人で抱え込んでしまうことも少なくないと思います。
当院としては、まずは御本人だけでもお気軽に受診していただければと考えています。人格権の尊重や個人情報保護の観点からも、無断で御家族に相談内容をお伝えすることはありませんので御安心ください。
ただし、薬の処方が必要な場合や、状況が切迫している場合などには、御家族と情報を共有した方が良いこともあります。その場合には、あらかじめ御本人に説明した上で対応する方針としています。
(※)高校の保健体育の教科書にも精神疾患についての説明があります。当院の本棚にも令和4年度版がありますので、御興味のある方は御参照ください。

2.親に内緒で受診できるのか
保険診療を利用する場合、厳密な意味で「完全に親に知られないようにする」ことは難しい場合があります。もちろん、当院から無断で御家族に受診の事実や相談内容を伝えることはありません。しかし、被保険者(親)に送付される「医療費通知」に、被扶養者(子)が受診した医療機関や受診日などが記載されることがあります。そのため、医療費通知を通して受診の事実が知られる可能性があります。
(※)保険を使用せず、全額自費で受診した場合には医療費通知には記載されません。
3.受診にかかる費用
東京都内にお住まいの場合、保険証と医療証を御持参いただければ、自己負担額は0~200円程度になることが多いと思われます。
日本では、小学生以降の医療費の自己負担割合は原則3割ですが、ここに自治体の医療費助成制度が加わります。東京都内の場合、18歳の年度末(高校卒業まで)は自己負担額が大きく軽減されます。23区内にお住まいの場合は自己負担が0円となることもあります(学校に提出する診断書などは、文書作成料がかかります。)。

当院の初診費用は、3割負担の場合で4,000円弱になることが多いため、まとめると次のようになります。
・保険証のみ:3,500~4,000円程度。
・保険証+医療証(東京都):0~200円程度。
当院としては、特に若い方に対しては、精神的な悩みに限らず、
・医療の問題なのかどうか
・どの診療科に相談すればよいのか
といった段階からでも、まずは気軽に相談していただきたいと考えています。
少し大まかな説明ではありますが、参考になれば幸いです。
それでは、また!
