うつ病とは
うつ病とは、気分の落込みや意欲の低下が続く病気です。
うつ病でよくみられる症状
- 悲しく、憂うつで沈んだ気分になる
- 何事にも興味や関心が湧かない
- 疲れやすく、体がだるく感じる
- 気力、意欲、集中力が続かない
- 何をするにも億劫と感じる
- 寝つきが悪い
- 食欲がわかない
- 特に朝方の気分や体調が悪い
- 心配事が頭から離れず、考えが堂々めぐりする
- 自分を責めたり、自分が無価値だと感じたりする
- など
原因について
原因はさまざまですが、古典的には、外因、内因、心因に分類されます。
外因とは、外部から脳への直接的な影響を及ぼす身体的な原因です。頭部外傷、感染症、甲状腺機能低下症、電解質異常、薬物の副作用などが挙げられます。
内因とは、外因はないものの、遺伝や素質などに関する何らかの異常が疑われる内的な原因です。内因性の病気には、うつ病の一部の他、統合失調症、双極性障害(躁うつ病)なども挙げられます。
心因とは、過剰な負担、深刻な葛藤、それらを誘発した出来事などの、心理的、社会的な原因です。
うつ病の発症には、単一ではなく、複数の原因が重なる例も多くみられます。
治療について
うつ病の治療では、まずはゆっくりと休養をとりながら、薬物療法や精神療法を併用します。
薬物療法では、セロトニンやノルアドレナリンなどの脳内の神経伝達物質の機能を改善するとされる「抗うつ薬」を使用します。その他、睡眠薬、抗不安薬、気分安定薬、抗精神病薬などを併用することもあります。
精神療法では、普段の物事の認識や解釈、問題への対応などを振り返りながら、御自身の価値観や傾向などを見直すことをつうじて、よりしなやかな生き方を身につけられるように支援します。
適宜、診断や治療の見直し、疾患に対する情報提供、生活環境への助言なども行います。
まずは一度、お気軽に御相談ください。