職場のストレスについて
「職場のストレス」には、さまざまなものが挙げられます。
上司、同僚、部下などとの関係や業務に関する重責によって生じる精神的なストレス、業務の量や時間によって生じる身体的なストレス、異動や転職に伴う急激な環境変化によって生じるストレス、さらには、現状と人生設計や人生観との齟齬によって生じるストレスなど、その内容や次元は多岐にわたります。
こうしたストレスに慢性的にさらされたり、解消の目処が立たなかったりすることで、心身の不調を来すようになると、治療的な介入が必要になります。
職場のストレスによって生じやすい症状
- 仕事のことを考えると不安になる
- 帰宅してもなかなか気が休まらず、夜も寝つきにくい
- 通勤時に息苦しくなったり、うごけなくなったりする
- 動悸、下痢、頭痛などの身体的な不調が続く
- 会社を休みがちになっている
- など
治療について
職場のストレスに関する治療は、休養と調整です。
まずはしっかり休養することで、仕事に関するストレスから心身ともに距離を置き、ストレス反応を軽減することが有効です。休養中、落ち着いた頃に、現在の就労環境が合っているのかどうか、今後も勤務を続ける場合に調整の余地があるかどうかなどを検討し、職場とも連携しながら調整を進めていきます。
症状の程度によっては、勤務を続けながらの治療も可能ですし、思い切って数箇月間の休職期間をもうけることも大切です。
症状が重篤であったり、遷延したりする場合には、薬物療法も検討します。
まずは一度、お気軽に御相談ください。