• 2024年6月21日

依存症について⑤

 渋谷神泉こころのクリニックです。

 今回は、アルコール依存症のスクリーニング検査であるAUDIT(Alcohol Use Disorders Identification Test)を紹介します。これは、1990年代に、世界保健機関(WHO)がスポンサーになり、って作成されたもので、早期介入の対象者を検出する目的で作成された検査です。

 検査は10項目からなり、各項目ごとに0点から4点の点数がつけられます。つまり、検査全体では0点から40点の結果になるということです。世界中で用いられる検査ですので、各国の文化や習慣の差異などを考慮し、カットオフ値(これ以上が異常であるという点数)は定められていませんが、わが国では15点程度が妥当と考えられています。

 せっかくですので、まずは実際に検査をしてみましょう。

 おおまかには、10点未満は大きな問題なし、10点台はプレ・アルコホリック(依存症一歩手前)、20点以上は依存症レベルといったとらえ方で十分です。下図は、AUDIT の得点とさまざまな飲酒問題との相関を示したもので、ドキッとされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 ちなみに、各質問の意図などは以下のとおりです。

 御自身のアルコールとの付き合い方に不安がある方は、AUDIT で確認されることをお勧めします。

 それでは、また!

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