- 2024年9月21日
人工甘味料について
渋谷神泉こころのクリニックです。
甘いけれども、カロリーはない。そんな人工甘味料を活用した商品も、全く珍しくない時代になってかなりの年月が経ちました。とはいえ、人工甘味料がどのようなものなのかは、知らない方も多いのではないでしょうか。
人工甘味料は、炭水化物の一種です。炭水化物は、一般的には 4 kcal/g のカロリーをもつ糖類を意味するものとしてと認識されているかと思います。しかし、厳密には炭水化物の中にもいろいろなものが含まれており、一律に4 kcal/g というわけではありません。
人工甘味料としてよく用いられる糖アルコールは、食物繊維とともに、低カロリーの炭水化物の代表です。
糖アルコールは、人工甘味料として利用されますが、自然界にも存在しており、海藻類、果物(リンゴ、メロン、梨など)、発酵食品(味噌やワインなど)にも含まれています。実は、この糖アルコールにもカロリーがあり、種類によって多少異なりますが、おおむね 2.4 kcal/g として計算されます。つまり、一般的な糖質の 6割程度のカロリーがあるということです。それですので、糖アルコールの過剰摂取も、オーバーカロリーになり得ます。また、消化吸収されにくいことから、この過剰摂取は腸管内の浸透圧を高めて(要するに水を引きつけて)下痢を生じることもあります。
何事も極端に偏らせるのではなく、ほどほどに利用することが望ましいですね。
参考になれば幸いです。
それでは、また!