• 2024年9月24日

多糖類や食物繊維について

 渋谷神泉こころのクリニックです。

 われわれが摂取する炭水化物には、一般的にイメージされる単糖類だけではなく、多糖類や食物繊維も含まれます。ここでは、たくさんの単糖(ブドウ糖=グルコースなど)が「アルファ結合」でつながったもの(でんぷんや砂糖)を多糖類として、「ベータ結合」でつながったもの(ごぼうや麦など)を食物繊維として扱います。

 さて、こうした多糖類や食物繊維には、構成単位である単糖とは異なるさまざまな性質があります。その性質は、水に溶けないもの、加熱するとゲル状になるものなど多様で、日常生活でも、食品添加物(増粘安定剤)、繊維、製紙、化粧品や歯磨剤等、接着剤(糊)、樹脂など、広い範囲で活用されています。

 さて、栄養学的な観点から眺めますと、人間の消化酵素では「アルファ結合」を切れても、「ベータ結合」は切れないことなどから、多糖類や食物繊維のカロリーは以下のように計算されます。

 ちなみに、食物繊維にカロリーが生じるのは、人間の消化酵素ではなく、腸内細菌によって単糖まで分解されるからです。とはいえ、食物繊維の摂取は、カロリー云々以上に、腸内環境の維持・改善のために重要です。

 このあたりの話は非常に奥が深く、医師の中では消化器外科の先生が特に詳しい印象です。

 私ももう少し勉強して、分かりやすくまとめてみたいと思っていますが、とりあえず炭水化物の中にもいろいろなものが含まれているということがお伝えできれば幸いです。

 それでは、また!

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