• 2024年4月13日

塗り薬の豆知識

 渋谷神泉こころのクリニックです。

 当院の標榜科は精神科と心療内科ですが、かかりつけの患者様の併存疾患に対して、塗り薬を処方することもあります。

 そのため、今回は塗り薬の剤形について簡単に説明したいと思います。

 塗り薬の剤形には、以下のようなものがあります。

 軟膏は、さまざまな病巣に使用されます。使用感からは慢性乾燥性病巣に、より適しているとされています。

 クリームは、かつては刺激性のために、急性湿潤性病巣には適さないとされていました。しかし、最近のクリーム基剤は、皮膚への刺激性が低減されています。また、外用後の通気性も保持されるため、最近は急性湿潤性病巣も含め、適応範囲が拡大しています。

 主成分の濃度が同じ場合、クリームの方が伸びが良い(より薄く広がる)分、軟膏よりも効果がやや弱くなる可能性はあるかもしれません。

 ローションは被髪部に好んで用いられます。剤形が液体のため、病巣を乾燥させる傾向があり、湿潤病巣に適しています。

 皮膚科の先生方には遠く及びませんが、ちょっとした皮膚トラブルへの一時的な対応は可能ですので、お気軽に御相談いただければと思います。

 それでは、また!

渋谷神泉こころのクリニック
精神科・心療内科
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