- 2024年4月23日
- 2024年4月24日
新刊書店「Title」② ~ロゴの考察~
渋谷神泉こころのクリニックです。
先日お邪魔した「Title」様で購入した「小さな声、光る棚」(辻山良雄著)を読んでいたところ、同店のロゴの作成秘話がありました。
小さな声、光る棚 新刊書店Titleの日常 | 辻山 良雄 |本 | 通販 | Amazon
店主である辻山氏は、ラジオ番組「渋谷のナイト」に出演した際に、グラフィックデザイナーである寄藤文平氏から、「Title」のロゴについて、「e」だけが丸くて少し斜め上を向いていること、それがいかに定石から外れたものであることかを力説されます。
実際に、「e」の処理はロゴの作成者である画家のnakaban氏がかなり意識された点で、辻山氏もそれによって「定石を崩すことで隙を発生させた人格のようなものが生まれ」たことに驚いたそうです。
そこで、今後の参考のために、「e」を他の四文字に近いフォントに置換したものを作成し、現行のものと比較してみることにしました。
以下、左がフォントを置換したもの、右が現行のものになります。
実際の店舗の写真でも比較してみました。
たしかに、比較すると崩した方が温かみや人間らしさが感じられます。
当院でも診察券や院内掲示物は、大半を自分たちでデザインしていますが、どうしても素人目線で無難にまとめがちです。
いつかは、「崩し」や「遊び」も随所に取り入れたいのですが、やはり基礎からしっかりと理解していなければ難しいですね……。
どんな仕事にも「守破離」があるものです。
それでは、また!