オンライン資格確認用の顔認証付きカードリーダー比較

　渋谷神泉こころのクリニックです。

　2021年10月から本格的に運用が開始された「オンライン資格確認」、皆様は御存じでしょうか。

　まず、「資格確認」とは、医療機関や薬局で、患者様が加入している医療保険を確認することを意味します。従来、この資格確認の方法は、患者様から健康保険証を御提示いただき、記号・番号・⽒名・⽣年⽉⽇・住所などを医療機関のシステムに入力する、というものでした。この方法については、これまで以下のような不便や問題が指摘されてきました。
　・受付での入力の手間がかかる。
　・入力ミスを生じる可能性がある。
　・（資格を失効した保険証を提示された場合に）医療機関・薬局が保険証の発行元（保険者）に医療費の一部を請求しても、医療機関への支払いがなされない。
　・（資格を失効した保険証を提示された場合に）保険者が「元被保険者」である患者様の医療費を負担する。

　こうした背景から、マイナンバーカードのＩＣチップまたは健康保険証の記号番号等によって、オンラインで資格情報を確認する仕組みが構築されました。これが「オンライン資格確認」です。

　2024年12月2日（月）以降、現行の健康保険証の新規発行は終了することになり、同時点で有効な保険証の使用期限も最長1年間となりました。つまり、今後、保険診療を受ける際には、（健康保険証ではなく）マイナンバーカードを用いたオンラインで、資格確認をされるということになります。ただし、マイナンバーカードの健康保険証利用申込をされていない方や、そもそもマイナンバーカードを作成されていない方には、「資格確認書」が交付されますので、こちらで代用されることになります（「それって、結局のところ、今までの健康保険証なんじゃないの？」という声も聞こえてきそうですが……。）。

　さて、「オンライン資格確認」には当然ながら顔認証付きカードリーダーが必要になります。このカードリーダーは、現在のところ、5種類の製品があるようです。皆様も、さまざまなさまざまなクリニックで目にされたことがあると思いますが、せっかくですので、デザインとサイズだけでも比較してみたいと思います。

　ちなみに、当院では、以下の製品を導入しました。

　押しても倒れなさそうな重心の低さと、シンプルで可愛いデザインで選びました。アメリカで流行っているトレーニング器具のような「ゴツカッコ可愛さ」があると思いませんか？

　参考になれば幸いです。

　それでは、また！