- 2025年5月14日
パワハラについて
渋谷神泉こころのクリニックです。
ここ最近という話でもありませんが、やはり「パワハラ」で精神的不調を来す方が一定数いらっしゃいます。「パワハラ」とは、パワーハラスメントの略で、「労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律」(パワハラ防止法)では、以下の①②③をすべて満たすものと定義されています。
① 職場において行われる優越的な関係を背景とした言動であって、
② 業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、
③ 労働者の就業環境が害されるもの。
要するに、パワハラとは、職場において立場を利用した業務上不必要な言動で、相手に身体的・精神的な苦痛などを与えるものということになります。
①について、「職場において行われる優越的な関係」とは、抵抗や拒絶が現実的に困難な状況ということで、上司と部下との関係などが挙げられます。
②について、「業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの」とは、業務上明らかに必要性のない言動や、
業務を遂行するための手段として不適当な言動で、人格否定的な言動などが挙げられます。
③について、「労働者の就業環境が害されるもの」とは、身体的または精神的な苦痛を与えられたことで、就業環境への不快感が強まり、労働者の能力発揮に重大な悪影響が生じた状態ということで、職場で思考停止に陥ったり、動悸や過換気を生じたりするなどが挙げられます。
また、パワハラの類型には、以下の6種類があるといわれています。

長期間にわたってパワハラを受けますと、本格的なうつ病になってしまうこともあり得ます。それなので、お悩みの際には、状況を客観的に評価するためにも、一人で抱え込まずにどなたか信頼できる方に相談されることをお勧めします。
もちろん、当院にもお気軽に御相談ください。
それでは、また!